ちょっとややこしいのでお祭り高校の二人の総長について補足説明です まず北浜先輩ですね、北浜先輩はこの地域ではかなりの歴史のある族チームの頭(ヘッド)でした 暴走族のバックには普通暴力団が居ますが、このチームはヤクザの言いなりにならずにむしろ歯向かうような行動を取っていました かなりイレギュラーなチームだったようです そして清野さん、この人は元々族でも何でもなかったんですが、思うところあって一人でヤクザの組事務所を潰した際(夜叉と呼ばれるようになった伝説の一件)その組事務所に上納金を納めていた暴走族チームを乗っ取って勝手に総長の座に居座ってしまったようです どんだけイレギュラーなのよお前 イレギュラーの総長二人は意気投合し、共同戦線を張ってヤクザや下っ端暴走族達を叩くようになります 一年が経ち、清野と和解した榊、榊の右腕だった庄治が自分達のチームメンバーを全員引き連れて清野のチームに加わります 永遠のパシリ植月は庄治の下の特攻一番隊長というポジションでしたが、元々は北浜先輩のチームの誰かの舎弟だったらしいですね 植月を見て気に入った榊がお得意のジャイアニズムを発揮して無理矢理ぶん取ったらしいです 北浜先輩も清野さんも即戦力として鉄パイプマスター三瓶を欲しがっていましたが、「毎晩バイクで海沿いを走っていると潮風にやられて髪が痛む」みたいな理由で断られ続けていました 族の定義なんて結構曖昧なもので、当時はバイクに乗れない族も多かったそうです。50人チームのうち49人が徒歩でも1人がバイク乗れたらそれで「暴走族」だったみたいですね そういうチームは電車で移動して他のチームに喧嘩売りに行ったりしてたらしいですが、それが許せなかった清野さんはそんなチームから少年を連れてきては「不良がバイク乗れなくてどうする!ほらバイクはこうやって乗るんだ!技量を弁えて騒音にも気をつけろ!無駄に吹かすなよ!」と英才教育を施していました なので清野さんのチームはバイクでの危険行為や暴走行為は御法度でした、暴走族なのに 時々ヤクザに喧嘩売ったり売られたりする以外は健全なバイクサークルでしたね、プロのレーサーも何人か輩出しているそうです 凄いですね清野バイクサークル そして時間が過ぎ、イレギュラー総長ズも引退の時を迎えます 北浜先輩のチームは総長の引退と同時に解散、長い歴史に幕を下ろしました 清野バイクサークルは総長に榊、副総長に庄治、親衛隊長に植月という新体制を取ることになりました バイクサークルに加え、この頃は制裁を恐れて族抜け出来ない少年達を連れてきて保護するという駆け込み寺的な役割も担っていました 更に庄治の計らいにより旧北浜チームメンバーの大多数を吸収し、旧清野バイクサークルは大きく発展していきました そして榊と庄治の引退後、榊直属の配下だった植月が新総長の座に就くことになりますが 別チームの総長「この辺りにでっけえチームは二つもいらねえんだ!俺に負けたらお前らのチーム解散しな!」 植月「望むところだ!俺に負けたらお前らのチームが解散しろよ!」 という事件が起こります 旧清野バイクサークルはここで無念の解散、植月が総長に就任してから僅か四日後の出来事でした サークルの構成に関わった歴代総長(MさんDさんSさん)達は「殺す」「マジ殺す」「ホントぶっ殺す」と怒り心頭でしたが、向こうの総長も榊が引退するタイミングをわざと狙って勝負を仕掛けてきたのだろう、という事で半殺しで許してもらえたようです 良かったね植月 この様な経験を経て、植月は現在の「永遠のパシリキャラ」としてのポジションを揺るぎないものにしていったのでした 戻る |